【母から譲り受けた単着もので秋コーデ】
こんにちは
着付講師の竹内千尋です
今回は、パワーのある「赤」を差し色に使った「秋コーデ」を紹介いたします🍁
色の好みは人それぞれですが、私は着ものを着るとき「赤」を差し色で使うことが多いです🥰
この「赤」について、先日、少し調べてみました。
日本における「赤」は古代から「火」や「血」さらに「生命」の象徴であり
魔を祓う神聖な色とされ、神事や化粧に用いられてきました🔥
世界的に見ても、「赤」は「魔除け」の意味で使うことが多いそうです。
なかでも、紅の赤は、
七五三・婚礼・還暦など女性の人生の節目に彩りを添えてきました😊
神社のシンボルである鳥居に赤が多いのも「災難を祓う力がある」とされたことが影響しているそうです⛩️
赤いダルマにも「魔除け」はもちろんのこと
「その場にエネルギーをもたらす」などの効果もあるそうです。
その赤を着ものの装いでもワンポイントに身につけて、ここぞという時にパワーにあやかりたいですね。
単ヒトエ
9月も終わりに近づいておりますが、9月の着ものは6月と同じで
「単ヒトエ」
です。
単ヒトエの着ものは裏地がついてないもののことを指します。
夏の薄物と
冬の袷
季節と季節の間の過ごしやすい時期には「単ヒトエ」を着て次の季節を待ちましょう🎵
私が初めて着ものを習うとき、母が「これ丈が合えば使っていいよ」と譲ってくれた単ヒトエの着ものがあります。
今もこの季節になるとタンスから出してきてお稽古の時に着ます。
母と私は身長がほぼ同じなので着ものも共有出来るものが多かったはずなのですが、当時の母も現役バリバリで着ものを着ていましたので、お気に入りの着ものは貸してもらえず💦
譲ってくれたことが奇跡でした。
母が譲ってくれた着ものは「更紗」という南蛮渡来の染め物で
日本で馴染みのある色を使っているにも関わらず、色彩の濃厚さと色使いの斬新さがまるで違って異国情緒を感じるものです。
母の着ものは少し赤が強いので、譲ってくれる時も確か「私も若いときに着てたけど、今は赤くて着れない」と言っていたような記憶があります。
赤の強い更紗の単着ものに
黒地に月とススキの柄の帯です。
赤(ピンクに近いですが)と黒の千鳥柄の帯締めを差し色にしてみました。
視線を「赤」に集めていますから他のコンプレックスが気にならなくなりますね(笑)
帯の柄は秋から冬へ移り変わるこの一瞬しか結べないすすきの柄ですが
中秋の名月にお団子🍡を頂きながら
季節の柄で遊ぶのも着ものコーデの楽しみのひとつです🎑
次回も楽しい着ものコーデと身近で役に立つ知識をご紹介いたします。