竹内千尋の『今だからこそ!!着ものを簡単に楽しむブログ』

気軽に取り入れられる『着ものコーデ&着付け』を着物講師の竹内千尋がご伝授☆

【七五三】

10月になりました。着ものは「単ヒトエ」から「袷アワセ」に変わります。

「袷アワセ」は、長い季節で着れることもあり、私の手持ちの中でも、枚数も一番多いものになります。

背守り


10月になると、あちこちで七五三の可愛らしい広告などを、見かけることが多くなります。
七五三のお詣り自体は、11月15日ですが七五三より早めに、家族で記念写真を撮られる方が多いからでしょうか。😆
子供の成長を家族みんなでお祝いされる方も多いですね。

七五三は、3歳と7歳が女の子のお祝いで、5歳が男の子のお祝いと、一般的には言われています。
昨今では、家族構成に合わせて出来るタイミングで、晴れ着を着せてあげると良いと思います。

男女共に3歳のお子様の晴れ着は、お宮参りの時の初着を仕立て直して着せることができます。

お宮参りの時に、祖母が赤ちゃんを抱いて、その上に掛けられていたのが「初着」です。

初着は、「一つ身」という裁ち方で仕立てられていますが、丈などを直して3歳の晴れ着として使用できます。

初着には、背縫いはなく「背縫いのない着ものを着ると魔物が憑く」と信じられていたことから、
昔は一つ身の背には、【背守り】と呼ばれる飾りを付ける風習がありました。

そんな子供のためにある【背守り】について、少し調べてみました。

【背守り】は母親が、生まれたばかりの子供の命を守るために、産着の背中に縫い込んだ魔除けの印です。
まだ医学が発達していなかったその昔、「七つまでは神のうち」といわれるほど、幼い子供は疫病や事故などで命を落とす事が多く、魂が背中から抜けやすいと信じられていました。
大人の着物には背縫いという「縫い目」があります。人々はこの「目」を尊び魔除けになると考えられていましたが、赤ちゃんの初着は「一つ身」といい、大人が反物を2枚つなげて身ごろに使うのに対して1枚で身ごろとして仕立ててあるので縫い目がありません。そこで背中に「目」を付けて背後から忍び寄る魔物を祓おうと考えたのです。

そして、初着の胸元に付いている紐にも、魔除けとなる刺繍があります。

親は、背中と胸の両方から、大切な子供を守りたいというそんな思いを込めて、産着を着せていたことを知り感動しました。 3歳のお子さん用に仕立て直すときには、この紐に施されている魔除けの刺繍を切ってしまわないように、注意が必要です。

小さな子供さんの洋服の背中に、好きなモチーフの「背守り刺繍」を刺してあげるのも、とても素敵でオススメです。

今では、お姫様みたいなドレスやタキシードなどの洋服が増えましたが、一生に一度しかない特別なお祝いの日だからこそ、みんなで着ものを着て、記念写真を撮るのも、よいのではないでしょうか。

お子様が健やかに過ごせるようお祈りしています。

ハロウィンコーデ


そして、私自身は10月といえば、ハロウィンです‼

今回は、手持ちのハロウィンカラーを組み合わせて、
【ハロウィンコーデ】をしてみました🎃

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手持ちの大好きなモノでコーディネイトしてみました

オレンジ色の無地の着ものの中に、黒のレースのブラウスを合わせた和洋ミックスです💕
帯は、赤と黒のストライプ柄の名古屋帯でネコ結び🐱
帯揚げは、大好きなTSUBAKIANさんのレース帯揚げで飾り結びにして、帯留めは、アゲハ蝶のモチーフです。
足元は、紫色の足袋をはき、黒の草履で引き締めてみました🎶
ヘッドアクセは、ERIKADEARさんのPATAPATA髪飾り。クリップで留めるだけなので簡単です🎶

大好きなモノに囲まれるとテンション上がります💕

参考にしていただいて、もっと着物に遊び心をプラスしてみてください💕

次回も楽しい着ものコーデと身近で役に立つ知識をご紹介いたします。

最後まで読んでいただいてありがとうございました❤