【夏のお祭りコーデと顔汗問題】
夏だからこそ、涼しく着ものを着こなしたいものです。
その前に立ちはだかる「汗問題」
今回は顔汗対策についてお伝えします。
猛暑を感じさせない舞妓さんたちには、体のメカニズムを熟知した着物の着用法があります。
それは先人から伝わる「紐」を使った「顔汗止め」という着付けの技術です。
私はその技術を花嫁着付けの時に習いました✨
花嫁衣装は豪華絢爛ですので重くて暑いのが難点ですが💦
(今の衣装は昔に比べると軽くなっているようです)
私が習った着付けの技術は
紐だけで重さを感じにくい着付けをしたり
汗を止める裏ワザだったりと
先人から受け継いできたものは理にかなったものがたくさんあります。
方法は簡単です
● 紐を一本用意してください(和装用の紐が面で押さえられるのでベストです)
● 紐の中心あたりを前中心で脇の高さにあて、脇を通って後ろで交差します。
前に来たら、カサ低くなるように片蝶々に結ぶか、ねじってほどけないように紐にかけておきます。
● 締める強さは、しんどくない程度に圧迫出来れば良いです。
なぜ汗が抑えられるのか。
紐を当てる位置にはツボがあるとされています。
「顔汗を抑えるツボ」
詳しく調べてみました。
最初の紐を当てた位置☝
ここは「おくえい」というツボ。
バストトップから5㎝ほど上にあります。
(紐を使わない場合中指でゆっくり2~3分押すと良いそうです。)
脇汗や顔汗に効果があるそうです。
次に、紐が通る脇☝
ここは「だいほう」というツボ。
ちょうどワキの下にあります。
(これも中指でゆっくり2~3分押すと良いそうです。顔と上半身にも効果があるそうです。)
先人は、こんな人体の不思議に遙か昔から気づいていたのですね。
全体の汗の量
「顔汗止め」は顔と脇の汗を抑えるだけで、体全体の汗の量は変わらないそうです。
ですから抑えた分、他の部位からの汗が増えるそうです💦💦💦
帯を巻くウエストや足などからの汗が増える可能性があります。
その時は、ウエストにタオルを巻き、
速乾性のあるステテコのようなものを履くのがおすすめです。
私も浴衣下には麻混のステテコを履いています。
夏はお祭りをはじめ、少人数の女子会など
少々のお出かけなら浴衣で過ごしたいものです。
綿の浴衣なら汗をかいても水でジャバジャバ洗えるので気兼ねなく着ることができます。
そして畳めばカサが低くなるので旅行の時などは荷物も少なくて一石二鳥です。
お洋服でも同じですが、汗を放置すると生地が傷んできます。
夏は汗対策をしっかりしてお気に入りの浴衣を大切にしていきたいですね。
私も頭皮から汗をかきやすいのが悩みなのでもちろん浴衣の下には「顔汗止め」を仕込んでいます。
日常的に使えますので
顔汗を抑えたいときなど
是非参考にして頂けたらと思います。
次回も楽しくなる着ものコーデと身近で役に立つ知識をご紹介いたします。
昨年の夏、主人の地元の高知で行われた「よさこい祭り」を観てきました。
活気に満ちあふれ、大音量と共に踊り子たちの気迫に圧倒されっぱなしでした。
私自身は1日しか観ることができませんでしたが
お祭り自体は4日間にわたって行われます。
前夜祭には4,000発の花火も上がり、それは盛大なものだそうです。
残念ながら、今年は中止になってしまったそうですが次回開催されるときはお洒落な浴衣を着てお祭りを堪能したいと思います!
写真は、とてもカッコイイ踊り子さんとの一枚です。
昨年の浴衣コーデを見て頂き、気分だけでもよさこい祭りへお誘いしたいと思います。
(意外と浴衣の人は少なく、踊り子の衣装とも違うので目立っていたかもしれません)
最後まで読んで頂きありがとうございました。